アイロンがけと靴磨きが大好き - 2
靴磨きにもかなりこだわります。
靴は革製で10年は履けるものを買います。履く前、脱いだ後には必ずブラッシングをして、靴クリームを塗ったりスプレーをしたりします。脱いだ後は、型くずれを防ぐためにシューズキーパーを入れておきます。底が磨り減ったら早めに修理に出します。
靴はその人の人格を表すとされているので、ドイツ人は靴を大切に扱うのです。
足に合った革靴を履くというのは健康にとてもいいことです。そういえば、ドイツでは水虫というのは聞きません。
ドイツ人にとっての豊かな生活の条件の一つが、ケアが行き届き長持ちさせた高価な革靴を履くことです。毎日、同じ靴を履くのは、足にも靴にもよいことではないので、ほとんどの人が質のいい革靴を最低3〜4足そろえています。
私が日本で不思議に思うのは、おカネを持っているような人が靴のケアにあまり気を遣っていないことです。
たとえば、家庭を訪れると、高価な靴が玄関に脱いだままほったらかしになっているのをよく見かけます。また、かかとが磨り減った靴を履いていたり、サンダルやスリッパのようにして靴を履いているのを見ると、以前は不愉快になったものでした。
でも、日本で暮らすうちに、日本人が踵を潰しして履いているのは、もともと草履やゲタを履いていたからなのだ、と妙に納得するようになりました。