ドイツ女性の肌の手入れ - 1
ドイツ女性は、肌の手入れには洗顔料、クリーム、化粧水(使わない人がけっこう多い)の三点だけを使います。
日本女性にとって「洗顔」は大切なことで、お風呂やシャワーとはまた別に念入りに行っていますが、ドイツ女性は、朝晩のシャワーのときにすませてしまいます。そのときに洗顔料を使います。クリームは、だいたいニベアやボディショップを使っています。高級なものを求める人はクリニークです。
ドイツ人の人間に対する美意識は、顔だけを特別視しません。顔はあくまでも身体の一部であって、全体の雰囲気、つまり、顔、髪、スタイル、しぐさといったトータル性を大切にしています。
ドイツ女性の肌の手入れは実にあっさりしたものですが、洗顔料やクリームの中にどのような物質が入っているかを、とても気にします。
それで、自然なものを扱っている『ザ・ボディショップ』が高い支持を得ています。『ザ・ボディショップ』は日本にもありますが、ドイツ以上に人気のある国はないでしょう。口紅などの化粧品、肌の手入れのためのボディシャンプー、クリームからアイライナーまで、ドイツでは若い世代ほど『ザ・ボディショップ』のものを使いたがります。
ザ・ボディショップ創業者 故 デイム・アニータ・ロディック
(写真はザ・ボディショップのサイトより)
人気の理由は、自然なものは肌にいいということなのですが、『ザ・ボディショップ』の人気には、第二の理由どころか第三第四の理由まであります。『ザ・ボディショップ』は自然をメインテーマにしているため、女性の美しさは自然であるべきだということを常にアピールしています。そして、「不自然なもの」「無理をした美しさ」「流行の美しさ」を非難しています。