髪のケアに、オリーブオイル、卵黄、タマネギ、レモン汁、ビール
なぜかアフリカ、ケニアのビール ドイツ女性のお化粧に対する考え方は、素肌美を大切にすることです。塗りたくって美しく見せるのではなく、肌そのものの手入れに神経を配っています。素肌美を追求するドイツ女性の美容法の基調は、自然のものを使うことにあります。しかも節約の精神がこもっています。
また、ドイツ女性はへアのケアにも細やかな神経を使います。できるだけ自然で美しく……。ドイツ女性はいつもこう願っています。それは日本女性が「繰の黒髪」を大切にするのと同じです。
彼女たちが体験のなかから習得したもので、日本女性にも有効なへアのケアを、紹介しましょう。
へアオイルを使わないで艶やかな髪を
これはドイツ女性が昔からやっている方法です。
ケミカルなへアオイルを使わず、湿り気のないオリーブ油を頭皮にすりこめば、乾燥したへアが匙るといいます。ケミカルなへア製品より、自然なオリーブオイルのほうをドイツ人は信頼しています。さらに洗髪には卵黄(1〜2個)を使うと、艶やかな髪を取り戻せるといいます。
卵黄を使うときはシャンプーは使用しません。卵黄を溶いて髪にすりこみ、マッサージをしてからぬるま湯(熱すぎると卵黄が国まる)で洗い流すだけです。これで、へアオイルからシャンプー代までが節約できます。
枝毛の防止になるタマネギ洗髪
就寝前に輪切りにしたタマネギ‘で頭皮をこすります。時間は1時間くらいで週2〜3回行います。翌朝、洗髪すればタマネギの臭いは残りません。校毛防止用のリンスなど使用しなくてすみます。
市販のリンスよりレモン汁、ビール
洗髪時の最後のすすぎには、少量の酢をたらした湯を使います。決して、すぐ洗い流してはいけません。
私は少量のレモン汁を入れた湯で念入りにすすぐことがあります。髪がなめらかになり、ツヤも出ます。
ドイツ女性は他のヨーロッパ諸国の女性よりも、髪の手入れに神経を使っています。中高年の女性のなかには、ビールで洗髪したり、レモン汁を髪にすりつけてから美容院に行く人がいます。セットの形がよくなるというのです。日本のビールはドイツのものよりアルコール度が強いので、気の抜けたビールを利用したほうがいいでしょう。
こうしてみると、リンスやへアコンディショナーを毎日せっせと使う日本女性は、私から見ると、すごい浪費をしているように思えます。