ドイツの披露宴は上司、同僚は呼ばない - 1
ドイツでは、結婚式は新郎新婦にとって「楽しく大切な日」でなければなりません。だから、招待するお客様は二人にとってとても大切な人ばかり。最も大切な人は友人です。それこそ義理で親戚を招待することはあっても、勤務先の上司や同僚を、ただその関係だけで呼ぶことは絶対にありません。
結婚はプライベートなことであり、仕事とは関係ないと考えているから、仕事関係の人を呼ばないのです。招待することで「大切な日」の雰囲気が壊れるとも思っています。かりに仕事関係の人が招待者の中にいるとしたら、それはプライベートでも親しいからです。
義理で人を呼ぶとなると、ドイツ人の頭の中に、以下の二点が光よりも速く浮かびます。
- 雰囲気が壊れる
- 料理の量が多くなって出費がかさむ
ここは協会ではない(ロンドンの水族館) 挙式はカトリック系の場合、教会で行います。挙式は短時間で、パーティはそれこそ時間無制限で行います。会場はたいがいは借り切ったレストラン。一般的には家族、友人が15人から20人くらい集まり、夜遅くまでワインを飲み、料理に舌鼓を打ち、ワイワイおしゃべりをして過ごします。レストランはおしゃれなビュッヘがあるところもあれば、ダンスができるところもあります。
ドイツ人はもったいぶることが嫌いなので司会者はいません。素敵なメロディ(ピアノ曲やジャズ)が流れる中、新郎新婦が親しい友人とくつろぎ、楽しい時間を持つことが大切なのです。ですから、時間制なんてナンセンスなことなのです。時間制はまるでラブホテルみたいで滑稽で賛成できません。それとも、日本人はせかされるのが好きな国民なのでしょうか。